2019年7月の参院選広島選挙区で公選法違反(買収、事前運動)の罪に問われ、自民党を離党した元法相の河井克行被告(58=衆院広島3区)が25日、大島理森衆院議長に議員辞職願を提出した。4月1日の衆院本会議で認められる見通し。自民党は菅義偉首相の就任後、「政治とカネ」をめぐる不祥事で3人目の議員辞職となる。河井被告は「信頼を裏切ってしまったことは万死に値すると考える。お金で人の心を『買える』と考えた自らの品性の下劣さに恥じ入るばかりだ」とコメントした。

参院選で初当選した河井被告の妻の案里前参院議員(47)は、有罪が確定し、当選無効となり、2月に辞職した。案里陣営には自民党本部から1億5000万円が投入され、買収の原資となった疑いがもたれ、野党から追及を受けている。【大上悟】