大阪府は26日、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、大阪市全域の飲食店に3月末まで出している午後9時までの営業時間短縮要請を、3週間延長し、4月21日までとし、さらに4月1日から要請の範囲を府内全域に拡大することを決めた。

会議後、大阪府の吉村洋文知事(45)は「明らかな感染拡大の傾向に入っている。非常に早い速度で増加している。より一層の感染対策が必要だと思う」と強い危機感を示した。

府内の新型コロナウイルスの新規感染者は25日に緊急事態宣言解除後、最多となる266人。直近1週間の感染者は1201人で、前週の1・5倍以上に増加している。

急拡大の要因について吉村知事は「3月中旬以降、春休み、歓送迎会などで人流が増え、感染を抑える力よりも感染が増える力が上回った」とし、「まん延防止等重点措置」の政府への要請について「視野に入ってきている。ただちにという状況ではないが、感染拡大の速度を警戒している」と述べた。