世界遺産の富岡製糸場を元気に! 東京五輪の聖火リレーは31日、群馬県の2日目を迎え、富岡製糸場で解説員を務める新井幸子さん(54)が草津町で走った。明るい笑顔で手を振りながら聖火をつなぎ、「富岡の知り合いも来てくれてうれしかったし、トーチが自分の手にあることが感慨深い」と興奮していた。

教科書で学んだ程度の知識だったが、解説員不足を知って就職した。夏休みなどには自由研究のためにノート片手にメモをとる家族連れで活気があった。「(14年に)世界遺産に選ばれたころは、すごくお客さんも多かったけれど、最近は減った」。さらにコロナ禍で修学旅行や遠足もなくなった。東京、大阪などの大都市からの観光客への対応も、正直怖かった。解説員の平均年齢は70歳超で後継者不足。「出番も減って、先輩たちがだんだん元気がなくなってきた。私の走る姿で、喜び、楽しさ、元気を与えられたら良い。世界の皆さまにも富岡を思い出してほしい」と願った。