新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、5日から「まん延防止等重点措置」が適用されて初めての日曜日を迎えた大阪・ミナミは、買い物客らでにぎわった。道頓堀・戎橋に近くにある飲食店の店員は「先週の日曜日よりは若干、人は減っているかも」と話した。

戎橋筋商店街にあるカバン店の店頭には「閉店セール ¥100 税込¥110」の貼り紙があり、50枚入りマスク1箱が110円で売り出されていた。衝撃のプライスに大阪市内の会社員の男性(25)は「50枚で110円!? こんな値段、初めて見た」と驚き、1箱を購入した。購入は1人1箱限定。50歳代の主婦は「2箱、ほしいけどな…」と残念そうに話した。

同店は、新型コロナウイルスの影響もあり、6月末で閉店するという。同店は「マスクの在庫がたくさんあり、大阪は感染も拡大しているので、みなさんの感染対策に使ってもらえればと思い、“超格安”にしました。利益はありません」と説明した。

大阪府は11日、新型コロナウイルスに感染した4人が死亡し、760人が感染したと発表した。760人は日曜日に確認された感染者数としては過去最多となった。【松浦隆司】