東京都の小池百合子知事は14日、東京オリンピック(五輪)100日前を迎えた思いを明かした。

都庁で行われた「東京2020オリンピック100日前 大会マスコット像お披露目会」出席前に取材対応し、「正直、連日心臓破りのような状態が続いていますけれど…」と新型コロナウイルス感染拡大で1年延期後も、まだまだ続く収束の見えない状況を語った。

「アスリートの方は日々練習を重ねておられます。最近も競泳の池江選手、ゴルフのマスターズで優勝した松山選手。いろいろな選手がそれぞれ頑張っておられます。ちなみにウエートリフティング(重量挙げ)のスナッチという競技は床から(フィニッシュに)上げるまで1・5秒なんです。飛び込みの寺内健選手も(競技時間は)2秒とおっしゃっていた。(リオ五輪から)ずっと4年間、1年延びて5年間。みなさんが練習を重ねてきております」

一瞬、1秒にかけるアスリートの思いを胸に「コロナという世界的にも大きな出来事があって、毎日直面している中で、安心安全な大会にするために、しっかりとしたコロナ対策や会場の準備を、着々と粛々と進めていきたい」とした。開催都市のリーダーとして、あらためて五輪・パラリンピック成功への決意表明となった。

東京だけでなく、首都圏や、大阪などを含めて、数多くの変異株感染が確認されるなど、「まん延防止等重点措置」の中で第4波の危機が迫っている。「専門家の先生方、人流関係の分析をされている方々などに、日々どうするべきか、アドバイスや提案も受けております。明らかに変異株が猛威をふるっている認識をしながら対策をとっていきたい」。基本的な感染防止対策はもちろん、企業規模にかかわらないテレワークなどの徹底も呼びかけた。【鎌田直秀】