愛媛県の聖火リレー初日の21日、最終区の松山市では市街を走らずに、城山公園を27人のランナーが聖火をつないだ。松山市以外の8つエリアでは従来通りに市街を疾走し、上島では今治市の地産ブランド今治タオルの「丸山タオル」丸山要社長(62)が快走した。

声援や移動しながらの沿道応援ができない中、丸山社長の“私設応援団”が沿道に詰めかけ、タオルをグルグル頭上で回し、ふんわりとやわらかな今治タオルの特徴を出した応援スタイルでネット視聴者を楽しませた。

丸山社長は今治タオル工業組合で副理事長も務めたアイデアマンだが「応援ありがたいです。この聖火の思い出があれば(コロナ禍で)苦しい状況ではあるけれど乗り越えていけそうです」と笑顔をみせた。

◆21日の聖火リレー 四国最後の愛媛県に入った。新居浜市では80年モスクワ五輪の“幻の日本代表”から84年ロス五輪で男子重量挙げ52キロで銅メダルの真鍋和人さん(62)が快走。トーチキスだけの松山市では女子マラソン04年アテネ五輪5位の土佐礼子さん(44)、愛媛観光大使の俳優永瀬正敏(54)が登場した。

22日は、大パノラマの美しい景色が眺望できる宇和海展望タワーの建つ愛南町、創立100年以上の歴史を持つ芝居小屋内子座のある内子町などを巡る。伊予市では道後温泉「宝荘ホテル」社長の宮崎光彦さん(64)、最終区の八幡浜ではスポーツライター二宮清純さん(61)が聖火を運ぶ。