東京都の小池百合子知事は23日、都庁で定例会見を開き、3度目となる緊急事態宣言発令でのコロナ感染拡大防止徹底を、あらためて呼び掛けた。

同日夜の正式発表のため、詳細な内容は「夜にあらためて会見を開きますので」と明言は避けたが、「東京都では午後8時以降、明るい看板、ネオン、イルミネーションを消灯していただくお願いを致します。防犯上の街灯以外、夜は暗いです。人の流れを抑制するための措置」と新たな対策の1つを明かした。感染抑制の目安としては「ステージ2を目指すと記載されると考えております」と述べた。

今回の緊急事態宣言の開始時期には「今日が23。24、25日ということで、日曜日に始まると、事業者の皆さまには(準備が)短い時間で恐縮なんですけれど、ここはギュッと締めていきたい。終わりの期間も、決まったら集中すべき。集中して総力戦で、一緒になって心を合わせていくことが大事」。11日とされる期限決定後は、期間内に集中して実行する重要さも強調した。

7月23日開幕に迫った東京オリンピック(五輪)・パラリンピックに向けても「コロナを抑えていくことで(開催に)ふさわしい状況にしていきたい。IOC、IPC、国、組織委員会とも、どのような形がふさわしいかを考えていきますが、そのためにもこの時期に(コロナを)抑え込んでおきたい」。スポーツを含めた各種イベントに対しても「さまざまな工夫をして拡大は防いでいる。(会場内よりも)むしろ、終わってから飲みにいってしまうような状況に問題はある」と話した。【鎌田直秀】