「前畑ガンバレ!」ならぬ「萌歌ちゃんガンバレ!」の声援が、沿道から飛び交うと、走行中に投げキッスでお返しした。

東京オリンピック(五輪)の聖火リレーは28日、鹿児島県2日目を迎え、南九州市では女優の上白石萌歌(21)がポニーテールを揺らし、「皆さんのマスクの下が笑っているのが分かってうれしかったし、私自身もエネルギーをいただいた1日になりました」と笑顔を見せた。

日本が初参加した1912年ストックホルム五輪から64年東京五輪を舞台とした19年放送のNHK大河ドラマ「いだてん」に出演。36年ベルリン大会の競泳女子200メートル平泳ぎで日本初の五輪金メダリストとなった前畑秀子役を演じた。役づくりでアスリート体形へ体重7キロ増の肉体改造も経験し「オリンピックへの思いも強くなりましたし、選手の方への敬意も大きい。生きている時代に開催されることを誇りに思う」。女性客からの「キャ~」と黄色い声だけでなく「萌歌ちゃん、かわいすぎる~」と叫ばずにはいられないほど男性陣も魅了した。

◆28日の聖火リレー 鹿児島県の2日目は出水市をスタート。宇宙センターで有名な種子島がある西之表市などを巡り、最終区間の指宿市では18年にサハラマラソンを日本人初完走した「走る冒険家」岩本みさ氏や、タレント恵俊彰がつないだ。中2日空け、次は5月1日に沖縄県へ。当初は14市町村で行う予定だったが、コロナ感染拡大で9市が「まん延防止等重点措置」の対象となっていることから宮古島市は全国初の完全中止。本島はすべて公道開催を取りやめ、1日は名護市民会館周辺、2日は糸満市平和祈念公園内で開催する。1日の石垣市、2日の座間味村のみ予定通り行う。