大阪府の吉村洋文知事(45)は14日、大阪府庁で取材に応じ、高齢者の集団接種向けに用意された新型コロナウイルスのワクチンを、首長らが「優先接種」するケースが相次いでいることに「住民に事前に説明せず、こっそりやっているのはよくない」と批判し、「ワクチンロス」のルール化について言及した。

ファイザー社のワクチンは解凍した場合は、速やかに使い切るよう求められているため、高齢者向けで予約のキャンセルが出た場合などに廃棄されるケースがある。

吉村知事は府内の市町村に対し、集団接種会場でのワクチンロスが生じた場合、「ワクチンの廃棄が生じないように、余ったワクチンについて事前にルールを決めて、(市町村に)公表をお願いする。近く通知を出します」と明かした。