東京五輪の聖火リレーが29日、福井県に入り、公道で予定通り行われた。元バレーボール日本代表で92年バルセロナ、08年北京五輪に出場した荻野正二氏が、第1走者を務めた。

県西部の高浜町からスタートした。荻野氏がトーチに火をともし、ゆっくり走りだすと沿道からは拍手が送られた。荻野氏は「緊張しましたが笑顔を届けられたと思う」と話した。五輪に出場した当時を振り返り「五輪は特別な大会ですので、人生が変わりました。皆さんが温かく見守ってくれました」と感謝を口にした。東京五輪に出場するアスリートに対し「こういう状況ですけども、安心安全を第一に一生懸命頑張っていると思う。応援しています」とエールを送った。

◆29日の聖火リレー 31府県目の福井県に入った。高浜町から始まり小浜市などを巡った。敦賀市では、日本3大松原の1つ「気比の松原」を回った。鯖江市では元モーニング娘。の歌手で女優の高橋愛がこの日の最終ランナーを務めた。30日は、越前市からスタート。8市町を回り、福井市中央公園を目指す。越前市ではフェンシングで12年ロンドン五輪から、3大会連続で代表に決まった佐藤希望、福井市では俳優津田寛治が登場し、それぞれの地元を走る。