西山朋佳女王(女流王座・女流王将=25)がV4を達成した。1日午前10時から東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた第14期マイナビ女子オープン5番勝負第4局で、午後4時28分、103手で伊藤沙恵女流三段(27)を下した。これで対戦成績を3勝2敗としてタイトルを防衛し、4連覇を果たした。4月1日付でプロ棋士養成機関「奨励会」を三段で退会し、女流棋士に転向したばかり。転向後、初めてのタイトル戦で早速結果を出した。タイトル通算獲得8期は、加藤桃子女流三段と並んで5位タイだ。
終局後と記者会見での内容は以下の通り
ー本局を振り返って
西山 作戦勝ちから始まったと思ったら攻めをいなされ、中盤あたりでは自信がなかった。勝負手(71手目先手6五桂)で何とかなったかなと。
ータイトル防衛については
西山 奨励会を退会して女流棋士に転向してすぐの大一番。今回の勝ち負けが、今後を決めると思っていた。いい結果を残せて良かったと思います。
ー今回はフルセット
西山 防衛戦は、ただでさえきついのに、フルセットという厳しいなかで勝ててうれしい。
ー来期、5連覇できれば「永世女王」となります
西山 「永世女王」っていい響きです。今までとは違うものがかかっているので、そこは意識して目指したい。
ー奨励会員時代と大きく変わった点は?
西山 今までは2週間に1回、必ず奨励会の対局があった。今はないので別の仕事を依頼される。奨励会時代は、こちらがダメでも女流棋戦で、女流棋戦がためでも奨励会でと、切り替えができていた。今は(女流棋戦)一本なのでそんな考えはなくなった。奨励会時代より、プレッシャーが大きいと思います。
ー現在、女流棋界は里見さん(里見香奈4冠)とタイトルを分け合う「2強」の図式です
西山 同列に扱っていただけるのはおこがましい。これからたくさん指すことになると思うが、毎局毎局成長を見せていけたら。
ー女流プロとしての今後の目標は
西山 出られる棋戦はすべてタイトルに絡んでいたいです。
◆西山朋佳(にしやま・ともか) 1995年(平7)、大阪府大阪狭山市生まれ。伊藤博文七段門下。今年4月1日付でプロ棋士養成機関「奨励会」を三段で退会し、女流棋士に転向した。奨励会の女性会員として女流棋戦にはこれまで出場し、女王4期、女流王座2期、女流王将2期の計8期獲得。これは加藤桃子女流三段と並んで、女流棋界5位タイ。囲碁の西山静佳初段(29)は姉。

