東京五輪の聖火リレーは11日、青森県2日目が行われ、女子レスリング界初の五輪4連覇を達成した伊調馨(36)が出身地八戸市で最終走者を務めた。3歳から競技を始めた「八戸クラブ」の少年少女レスラーたちの伴走も受け、沿道に手を振りながら笑顔。「こういう場所に立てて感無量。楽しく走ることができた。子どもたちが世界で活躍する夢を抱ける環境をつくってあげることも私の役割の1つ」。トーチキスではレスリングポーズを決め、最後は聖火皿に点火した。

◆11日の聖火リレー 公道開催中止の前日10日とは違い、4市町の5区間で通常開催。十和田市の十和田湖や、ウミネコの繁殖地で有名な八戸市の蕪(かぶ)島にある蕪島神社を巡った。女子レスリング五輪4連覇で16年国民栄誉賞受賞の伊調馨や、12年ロンドン五輪金メダリスト小原日登美さんらが登場。競馬の天皇賞馬グリーングラスを生産した七戸町の諏訪牧場を営む諏訪豊蔵さんも、今年1月に病気で倒れて以降のリハビリを乗り越えて車いすでの完走。今日12日は移動日。明日13日から2日間は北海道で開催されるが、代表者1人が参加する点火セレモニーのみ行う。