大阪市北区のカラオケパブ「ごまちゃん」で経営者の稲田真優子さん(25)が殺害された事件で、大阪府警は18日、殺人容疑で、死亡推定日時の11日午後に店にいたとみられる常連客の会社員宮本浩志容疑者(56)=兵庫県西宮市=を逮捕した。宮本容疑者は他の常連客の間では「毎日のようにいる客」として知られていた。宮本容疑者と顔見知りの常連客の男性(27)は「2人きりになるタイミングを狙っていたのでは」と話した。

常連客や店のものとみられる会員制交流サイト(SNS)のアカウントによると、緊急事態宣言下で酒類は提供せず、午後8時までの時短営業を続けていた。

毎日のようにカウンターに座っていた宮本容疑者と会話をしたことがあるという常連客の男性は「暗い感じで、会話はまったく弾まなかった。もっさいオッサンやった」と振り返った。 稲田さんの知人によると事件前「しつこい客がいる」と漏らし、「ひっきりなしに電話がくる」と悩みを打ち明けていたという。

府警によると、宮本容疑者は「店には行ったがやっていない」と容疑を否認している。