3日に行われた将棋「第92期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負第3局」(静岡県沼津市「沼津御用邸東附属邸第1学問所」)で挑戦者の渡辺明名人(棋王・王将=37)を下し、18歳11カ月の史上最年少でタイトル初防衛を果たした藤井聡太棋聖(王位)が、激闘から一夜明けた4日、同市内のホテルで記者会見に応じた。

藤井は「タイトルの重みを感じながら対局していた。結果を出せて良かった」と笑顔。会見では、「初心」と揮毫(きごう)した色紙も披露し「今回の防衛に満足することなく、前に進んでいきたいと思って書いた」と説明した。

豊島将之竜王(叡王=31)の挑戦を受ける王位戦7番勝負の防衛戦に加え、今月からはその豊島に挑戦する叡王戦5番勝負も始まる。「対戦成績はかなり負け越している(藤井の1勝7敗)し、力の差を感じる。自分にとってはいい機会をもらえた。その中で新たな発見とかがあればいい」。早くも目を向けていた。