囲碁の第46期新人王戦準決勝、西健伸五段(21)対上野愛咲美四段(19)戦が9日、大阪市の関西棋院で打たれた。対局は237手までで上野が白番(後手)4目半勝ちし、初の決勝進出を果たした。もう一方からは、小山空也四段(24)を下した外柳是聞(そとやなぎ・ぜぶん)三段(26)が勝ち上がっている。決勝3番勝負は、9月から10月にかけて行われる。

女流棋士が新人王戦で決勝に進出するのは1997年(平9)、第22期の青木喜久代現八段以来2人目。男女混合の公式戦で上野は一昨年の第28期竜星戦で決勝まで勝ち上がり、一力遼現天元・碁聖に惜しくも敗れている。それ以来の快挙だ。同じ男女混合の若手限定公式戦、第15回広島アルミ杯若鯉戦では昨年、藤沢里菜女流名人が孫■(■は吉を二つ横に並べる)(そん・まこと)七段に勝って初めて優勝している。