藤井聡太王位(棋聖=19)が豊島将之竜王(叡王=31)の挑戦を受けている、将棋「お~いお茶杯第62期王位戦7番勝負第4局」が18日午前9時から、大阪市福島区「関西将棋会館」で始まった。先後は事前に決まっており、先手の豊島が先手2六歩、後手藤井はいつものようにお茶を口に含むと後手8四歩と、お互いに飛車先の歩を突き合ってスタートした。

当初、この対局は佐賀県嬉野市「和多屋別荘」で18、19日で開催される予定だった。九州北部地域での記録的な大雨による避難指示の発令状況を受け、関係者で協議の上、16日に会場の変更が日本将棋連盟から発表された。

現在、王位戦は第3局(7月21、22日、神戸市「中の坊瑞苑」)を終え、初防衛を目指す藤井聡太王位(棋聖=19)が、挑戦者の豊島将之竜王(叡王=31)に2勝1敗とリードしている。藤井は直前の16日に王将戦2次予選決勝で稲葉陽八段(33)に勝ち、前期の挑戦者決定リーグ陥落から即復帰した。12日には豊島竜王への挑戦権を争う、竜王戦挑戦者決定戦3番勝負第1局で永瀬拓矢王座(28)に先勝。竜王初挑戦まであと1勝としている。

今局で藤井が豊島をかど番に追い込んで初防衛に王手をかけるか、豊島が対戦成績をタイに戻すか、中盤の大一番の持ち時間は各8時間。18日夕方に封じ手をして初日を終え、19日午前9時に封じ手を開封して再開される。同日夜には決着の見込み。