過去最多の8人が立候補した横浜市長選の投開票が22日、行われ、立憲民主党が推薦する元横浜市立大教授の山中竹春氏(48)が4選を目指した林文子氏(75)らを破り、初当選することが確実となった。

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横浜市長を3期12年務めた現職の林氏は22日午後8時15分すぎに事務所に現れ、敗戦の弁を語った。「私が思っていたよりもIRに対する反対する市民のみなさまが多かったということです。ちゃんと市民のみなさまにIRについてご説明できなかった。IRを起爆剤にして横浜市の経済の建て直しができると思っていたんですけど」と口元を引き締めた。

選挙戦でしのぎを削った山中竹春氏(48)については「最初にIR反対と打ち出した山中さんの若さも支持された理由だったかもしれません」と選挙戦を分析した。

そして、IR反対を打ち出した小此木八郎氏(56)については「小此木さんがIR賛成であれば、私は出なかった。でも、反対だというので、そうするとIR賛成の候補がいなくなるので選挙に出ることにしたんです」と話した。

今後の政治活動に関しては「元々経済人なので政治の世界にかかわることはありませんね」と話し「私は18歳からずっと働きづめだったので、今後は家族のための時間にしたい」と締めくくった。【寺沢卓】