大阪府の吉村洋文知事(46)は1日、府庁で取材に応じ、新型コロナウイルス患者の軽症者を集めて治療する臨時医療施設、いわゆる「野戦病院」計画について、国からの支援を強く要望した。

10月中の開設を目指し、最大1000床規模の野戦病院の候補地として大阪市住之江区の国際展示場「インテックス大阪」の6号館を検討。8月31日に候補地を視察したという吉村氏は「トイレの数をチェックしたり、視察というよりも計画の話し合いをした」と明かし、「できるだけ早く進めたい」と述べた。

8月28日の民放番組で吉村氏は「野戦病院」計画を表明していた。「野戦病院」については「国から『野戦病院的なものをやってほしい』と通知が来ている。大阪府だけではなく、全都道府県に通知が来ている」とした上で、国に対し「きちんと財政支援をしてほしい。そこで支援しないとなったら、なんのこっちゃ! となる」と話した。

改正新型インフルエンザ対策特別措置法は、医療体制が逼迫(ひっぱく)した場合、知事が「臨時の医療施設」を開設すると定めている。