秋篠宮家の長女眞子さま(29)が、婚約が内定している小室圭さん(29)と年内に結婚される方向で準備を進めていることが1日、分かった。小室家の金銭トラブルなどに対する批判を考慮し、宮内庁は皇室としての関連儀式を執り行わない方針で調整。眞子さまは皇室を離れる際に支給される一時金も辞退する意向で、小室さんとともに米国で新生活を始めるとみられている。眞子さまと小室さんが心境を説明する機会を設けることを、宮内庁が検討していることも分かった。女性皇族として、異例ずくめの結婚となりそうだ。

女性皇族の結婚は通例、一般の結納に当たる「納采(のうさい)の儀」や、結婚の前に天皇、皇后両陛下にあいさつする「朝見(ちょうけん)の儀」が催される。しかし、小室さんの母親の金銭トラブル、それに対する小室家の一連の対応に対して根強い批判があり、秋篠宮さまが求められた「多くの人が納得し、喜んでくれる状況」にはほど遠い。ある宮内庁幹部は「今後、状況が改善する見込みはない」と強調する。宮内庁はこうした現実を踏まえ、一連の儀式を執り行わない方針で調整している。儀式をせずに結婚すれば、戦後初めてで、極めて異例な対応となる。

婚姻届は、儀式をせずに自治体に提出される見通し。皇室経済法では、結婚などで皇室を離れる皇族が品位を保つために一時金の支給が定められている。首相や財務相らによる皇室経済会議で額が決まる。最大で約1億5000万円とみられるが、眞子さまは辞退する意向という。辞退は前例がなく、法的に可能かどうか政府内で協議する。眞子さまは婚姻届を提出して皇籍離脱し、渡米して小室さんと生活する見通しで、これも異例だ。

宮内庁は、眞子さまと小室さんが心境を説明する機会を設ける方向で検討している。国民に理解を求めるとみられる。また結婚に向けた日程などを近く公表する方針。11月30日に秋篠宮さまの56歳の誕生日が控え、これに伴う記者会見までに準備が整うよう検討を進めるという。10月23日には眞子さまが30歳の誕生日を迎え、例年ならば宮内庁が近況を文書で公表する。小室さんは米国で生活しており、眞子さまと説明する方法や時期は未定という。

眞子さまと小室さんは国際基督教大(ICU)の同級生。長い交際をへて、17年9月に婚約が内定したが、小室家の金銭トラブルが報道され、18年2月に関連儀式が延期になり、同8月には小室さんが米国に留学した。しかし眞子さまの意思は変わらず、昨年11月には「結婚は生きていくために必要な選択」などと強い思いを明らかにした。小室さんは今夏にニューヨーク州の司法試験を受験。12月中旬までに結果が発表される。同州の法律事務所への就職のめどもたった。

関係者によると、結婚を進める理由に、小室さんの生活基盤の確保にある程度めどが付いたことがあるという。しかし小室家のトラブルは解決しておらず、異例ずくめの結婚となった。国民の理解がどこまで得られるか、未知数だ。