自民党総裁選(17日告示、29日投開票)で、岸田文雄前政調会長は8月26日に先陣を切って会見で出馬を表明。9月2日に政策会見を行うなど先行の利を行かし発信を続ける。高市早苗前総務相は安倍晋三前首相から支援を受け、安倍氏の出身である最大派閥の細田派(96人)からも支持に回る議員が出るなど、国会議員20人の推薦人確保にめどが立ち、8日に出馬表明した。

河野太郎行革相は所属する麻生派(53人)との調整が難航。7日に派閥会長の麻生太郎財務相からの出馬容認を受け、10日に出馬表明した。石破茂元幹事長も出馬を検討中だが、派閥内に河野氏支持を表明する議員が出るなど意見が割れている。週明けにも出馬可否の判断を示すものとみられている。野田聖子幹事長代行も出馬に意欲を示している。