河野太郎行革相は24日、小泉進次郎環境相らと農業政策などについてオンラインで意見交換し、党員・党友票獲得に向けて動いた。北海道の第1次産業従事者にスポットを当てたが、農業政策は河野氏のウイークポイントの1つとされる。

河野氏が所属する麻生派の重鎮である鈴木俊一元五輪相は岸田氏の選対顧問を務めており、河野氏を支持しない理由に「農業に関する政策は岸田さんが安定し、信頼できる」と明言。この日、岸田氏は福島県の農協関係者と国会内で意見交換するなど、農業政策の重要性を訴えた。

河野氏も20日、東京・あきる野市の畜産農家を視察するなど、農業政策をアピールするなど、先行する岸田氏との差を埋めるべく、党員・党友への政策アピールに精力的だ。

また河野氏は24日に党の各部会の議論に関して「ぎゃー、ぎゃー、やっている」と批判したことに党内から反発が広がり、この日、「不適切だったと思う。おわびして撤回します」と神妙に謝罪した。「高圧的」や「根回しなしの唐突発言」など、自派閥からも批判を受けている。票固めへ向け、イメチェン作戦を急展開しているようだ。