藤沢里菜女流本因坊(23)が挑戦者の星合志保三段(24)に連勝して迎えた、囲碁の第40期女流本因坊戦挑戦手合5番勝負第2局が22日、東京都千代田区の日本棋院東京本院で打たれた。対局は午後5時35分、190手までで藤沢が白番(後手)中押し勝ちして3連勝とし、2年連続5回目のタイトル獲得を果たし、初防衛した。「序盤厳しく来られて、打ち進めていくうちに自信がなかった」と言う。中盤以降、盛り返してストレート勝ちした。「1局目から苦しい碁だった。結果には満足しています」と喜びをかみしめた。

女流本因坊は2007年(平19)の第26期から12年第31期まで謝依旻(しぇい・いみん)が6連覇した後、13年向井千瑛、14年藤沢、15年謝、16年藤沢、17年謝、18年藤沢、19年上野愛咲美、20年藤沢と毎回タイトル保持者が交代していた。

藤沢は今年に入って4月の女流名人戦と女流立葵杯の3番勝負をそれぞれ連勝。今回も3連勝とタイトル戦負けなしだ。「紙一重の勝負で、負けてもおかしくなかった」と話していた。

一方、敗れたタイトル戦初登場の星合は、「ちゃんと読み切れていなかった」と残念がる。インタビュー終盤、「最後まで打ちたかったんですけど」と言った後、30秒ほど言葉を詰まらせた。気を取り直して、「藤沢さんの戦い方、時間の使い方や冷静さなど、いろいろ学ぶことが多くて、今後につなげられたら」と答えていた。