現職閣僚が、小選挙区で野党統一候補に苦杯を喫した。東京5区に出馬した自民党の若宮健嗣万博相は、立憲民主党の手塚仁雄候補と事実上の一騎打ちとなったが、手塚氏が当選確実となり、及ばなかった。

選挙戦は序盤から両者が拮抗(きっこう)する情勢で、中盤戦で安倍晋三元首相や茂木敏充外相、最終日には岸田文雄首相が大物幹部が応援演説に駆けつけるなどテコ入れを行ったが、実らなかった。

若宮、手塚両氏は4度目のライバル対決だ。12年、14年総選挙では若宮氏が当選し、手塚氏は落選。前回2017年の衆院選は手塚氏が野党共闘で臨んだが、若宮氏が約2100票の僅差で制し、手塚氏は比例復活していた。野党共闘を相手に、若宮氏が小選挙区で初めて土をつけられた形となった。