宮根誠司と加藤綾子の両キャスターがメインMCを務める31日放送のフジテレビ系選挙特番「Live選挙サンデー」(午後7時58分)で、小選挙区での苦戦が伝えられる自民党の甘利明幹事長が出演した。

甘利氏の出演前から、同局解説委員の反町理氏や橋下徹氏、古市憲寿氏ら、スタジオ一同が「責任問題になる可能性」を指摘するなど不穏なムードの中、甘利氏は午後8時27分ごろ、中継で出演。「厳しいですね。ほとんど応援に出ていまして。状況は前回よりもはるかに厳しい」と振り返った。

橋下氏から「永田町の感覚と国民の感覚の違い、特に甘利さん、感じられたと思うんですね」と問いかけられた甘利氏は「うん」と神妙にうなずくと、「そうですねえ、前回は私ダブルスコアで勝っているんです」と話しながら、野党統一候補が立った今回の選挙について、「自民党にとってはつらいんですけど、それでも勝ち抜かなくてはいけない。国会議員って大きなビジョンで日本の未来を語るんですけど、私が個々に話す人には好感をもって受けとめていただくんですけど、それがみんなに伝わっていかない」と話した。

橋下氏からは「政治とカネの問題」について「第3者調査報告書の公開はできないんでしょうか」と問われ、甘利氏は「最初に調べていただいたのは、私がお話をしまして、質問が尽きるまでお話しました。自分のことは誰よりも知っているんで、なんでも答えられる」と説明責任を果たしたことを主張した。

さらに橋下氏からは、甘利氏が大臣室で金銭を受け取ったという点や、情報開示できない理由などをたたみかけられ、甘利氏は「いや、いや、いや」「まあ、それは私の」とやや、しどろもどろに。開示できない理由について「秘書は私のところを離れて一民間人になっている」などとした。

古市氏も「甘利さんのほうがモヤっとしている。説明責任を果たしていない」と橋下氏に加勢し、“フルボッコ”状態に。甘利氏は「自分のことは全部(話した)。私以上に知っている人はいませんから」と理解を求めたが、古市氏から、スキャンダルの選挙への影響を指摘されると、甘利氏は「それは、私の事実が、ちゃんと伝わっていない。わざと曲解して伝わっている。私が全く関与してない、ということは(検察も)一致している」と、苦しい胸中を明かした。

橋下氏からは、「この結果を受けて、幹事長職は続けるのか」との質問も出ると、甘利氏は「当選するかどうか分かりませんから、結論が出た後に、進退は総裁にお預けする」と明言した。