比例東京ブロックで出馬した、れいわ新選組の山本太郎代表(46)が開票から日付をまたいだ1日、当選確実となった。喜びの言葉はなかった。すでに会見会場の都内ホテルの会議室は撤収して、山本氏の最後の言葉は「もう、私もスタッフ的にも限界がきているので、朝コメントを出します」とし、「言葉が出てこないぐらい脳が疲れている」と目をしょぼつかせた。

れいわにとっては初めての衆院選だった。19年参院選でも比例代表で出馬した。比例特定枠を使い、同枠1位に難病のALS患者の舩後靖彦氏(64)、2位に脳性まひで重度障がいがある木村英子氏(56)を入れ、山本氏は3位に下がって「れいわ」票を積み重ね、比例枠で一気に3人当選するはずだったが、山本氏は落選した。

この2年間について山本氏は「コロナで苦しむ人たちの話をいっぱい聞いた。でも国会にいられなかったので非常にしんどい思いをした」と絞り出すように話した。

共闘で野党が消費税5%でまとまったが山本氏は「今回、一発で政権交代できなかったのは痛い」と話し「ただ、来年の参院選、その次の年の統一地方選。れいわはまだまだ戦っていきます」と今後への展望も口にした。【寺沢卓】