印象戦略コンサルタントの乳原(うはら)佳代さんがイマイチ盛り上がりに欠ける立憲民主党の代表選挙について、その原因を解析した。診断した結果、乳原さんは「4人とも資質は良くてらっしゃる」とホメあげた上で「みなさん自分の武器をちゃんと分かっていない」と“ちょっと惜しい面々”であることを嘆いた。

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◆泉健太政調会長(47)

さすがに「小学生のころから政治家になりたかった」と話すだけあって、顔つきや表情が際立っていますね。スポーティーで短くまとめた髪形、太いまゆ毛とセットになった目力の強さは面と向かった相手が思わずひきこまれてしまう。4人の中では1人だけ北朝鮮による日本人拉致問題に思いを寄せるサックスブルーのブルーリボンバッジをつけていて泉さんの持つ国家感を示せたのは素晴らしいことです。ただし、服装はやや意味不明。ネクタイにストライプ柄を多用していて、シャツもカジュアルなボタンダウンを好んで着ています。「カジュアルなら有権者の支持を集められそう」と思われる思考回路が単純過ぎる。惜しいですね。

◆逢坂誠二元首相補佐官(62)

4人の中ではファッションセンスは断トツで良いですね。髪の毛がきれいな白髪ということをよくご理解されています。男性では勇気のいるピンクをネクタイの色にする。これがまたオール白髪に自然と馴染んでいます。ピンクを基調して紺のストライプ柄をチョイスすることもありました。米ブルックスブラザーズ社のNo・5なんですが、このネクタイで決めてくるあたりは大人の風格を感じます。でも、その「さりげなさ」がアダになる。話し方の物腰の柔らかさで相手を包み込ませる場面ばかりではない。もっと強引にいくといいなぁ、という状況で自我を強く出せないと、もどかしさばかりが募っていく。惜しいですね。

◆小川淳也元総務政務官(50)

ドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」に主演していた政治家ということで話題が先行していますが、テレビ番組の討論会でネービーに近いブルーをタイトに締めていることがありました。この服装をみた限りでは、たかがネクタイではありますが、小川さんが総理大臣になったイメージを想像できました。シンプルではありますが清潔感のある青のネクタイをキリリと締めていて「見た目」は合格ですね。とはいえ、意識的に服装を選んでいるわけでもないようです。別の討論会では、お顔立ちが年齢よりも若く見えることもあって、中学生か高校生の制服のような印象のときもありました。惜しいですねぇ~。

◆西村智奈美元厚生労働副大臣(54)

しゃべる内容が主婦目線で、とても分かりやすくて聴衆の共感を得やすいような気がしますね。政治家はダラダラとしゃべるのではなく、短いフレーズでいかに聴衆に注目されるかがカギです。しかし、ちょっと西村さんは全体的に地味。女子大生が就活で着るような紺系のスーツが多い。たまにカラフルなカラーのジャケットも着ることがあるのですが、お化粧が抑え気味のトーンになってしまう。それと、ゴツゴツしたバロックパールのようなシルバーのネックレスをつけることもありますが、余計な印象を与えるだけ。だったらネックレスなどはなくていいような気もします。う~ん、本当に惜しいなぁ~。

 

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