東京都の小池百合子知事が30日、都議会第4回定例会の所信表明で、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」による感染再拡大の懸念を含む「第6波」の恐れに対し、「先手を打って対策を講じ、都の総力を挙げ、早期の収束を図ります。十分な警戒が必要であり、政府には十分な水際対策を要望いたしました」と危機管理の徹底を強調した。

都の調査結果からワクチンの抗体効果が約7カ月を過ぎると低下することが明らかになったことを伝え、「3回目の接種を着実に進めていくことも極めて重要」と述べた。

また、来年度から都立高校に通う全生徒のデジタル端末各1台の取得を実現させるため、保護者の導入費負担が3万円の定額となるような補助制度を創設する方針を明らかにした。

会期は12月15日までの16日間。感染再拡大を想定した医療提供体制の整備などを盛り込んだ総額1047億円の補正予算案など、計32件について審議する。

この日の冒頭には7月の都議選期間中に無免許運転で人身事故を起こしたことを公表しないまま当選した木下富美子氏が22日付で辞職願を提出し、同日付で受理したことも報告された。