「ダメおやじ」などのヒットで知られる漫画家の古谷三敏(ふるや・みつとし)さんが8日にがんのため亡くなっていたことが分かった。85歳。13日にマネジャーの古谷陸氏がツイッターで伝えた。

古谷さんは1936年(昭11)旧満州(中国東北部)の奉天生まれ。55年に「みかんの花咲く丘」でデビューした。58年からは手塚治虫のアシスタントを務めた。少年誌向けギャグ漫画家として人気を得た古谷さんは、1970年(昭45)に「週刊少年サンデー」で「ダメおやじ」を連載。第24回小学館漫画賞を受賞するなど実力派の漫画家として活躍した。

マネジャーの陸さんは「これまでご愛読、応援していただいた読者の皆様、またお世話になりました関係者の皆様に深く感謝を申し上げます」と感謝の言葉をつづった。

双葉社も公式ホームページで「古谷三敏氏ご逝去に際し」と題して訃報を発表。「『漫画アクション』にて『BARレモン・ハート』を連載していました古谷三敏先生(85歳)が、2021年12月8日、がんのため逝去されました。哀悼の意を表するとともに、謹んでご冥福をお祈りいたします」と掲載した。

葬儀はご家族の意向により、親族のみで執り行われた。後日、改めてお別れの会を執り行う予定。