米国で新型コロナウイルスによる死者が80万人を突破したことが報じられる中、米ニューヨーク州コーネル大学でオミクロン株の集団感染が起きた可能性が浮上している。

米USAトゥデイ紙などによると、13日までに469人の学生が新型コロナウイルスの検査で陽性となっており、新たに陽性判定された学生の相当数からオミクロン株の痕跡が検出されたという。

大学のキャンパスは閉鎖され、現在行われている学期末試験は全てオンラインで実施することが発表され、スポーツイベントなど学校行事も中止されたという。

ニューヨーク州では先月行われたアニメイベントの参加者がオミクロン株に感染していたことが確認されており、市中感染が広がっていることが懸念されていた。

ニューヨーク市では14日時点で23人がオミクロン株に感染していることが確認されており、ニューヨークとニュージャージー州を合わせると感染者の13%がオミクロン株と推定されている。

オミクロン株は現在、米国の33州で確認されており、ファウチ首席医療顧問はデルタ株に置き換わって主流になるのは時間の問題との考えを示し、人の集まりや移動が伴うクリスマスを前に感染拡大が警戒されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)