“ハマのドン”こと藤木幸夫横浜港ハーバーリゾート協会会長(91)が4日、横浜市内で行われた「令和4年 年始の会」であいさつに立ち、昨年の市長選で初当選した山中竹春横浜市長(49)が陰湿ないじめに遭っていると訴えた。

菅義偉前首相らが推進した横浜・山下ふ頭へのIR誘致(カジノを含む統合型リゾート)に反対し、市長選では立憲民主党推薦の山中氏の支援に回った藤木氏は「菅に勝つ。執念の一念がエネルギーに変わるんですね。当選した瞬間、声を出して泣いたと思います」と振り返ったが、その後の横浜市議会については「分かりやすくいじめているならまだいいんだけど、自民党と公明党が実に陰険なやり方でいじめているんです。許せないですよ。主権在民ではないんです。主権官邸。菅が言うには『1日も早く辞めさせるんだ』と。じかに聞いたわけじゃないから責任持てませんけど、そう言っているらしい。そんな横浜じゃ困るんだよ」とぶちまけた。

来年は横浜市議選がある。「私が生きているかどうかは分からないけど、生きていれば自民党と公明党、全部落とします」と藤木氏。会場ではテレビ朝日のカメラクルーが藤木氏に密着した。カジノ阻止へ最高権力者に挑んだ藤木氏を追ったドキュメンタリー「ハマのドン“最後の闘い”-博打は許さない-」を2月5日放送する予定だという。【中嶋文明】