将棋の史上最年少4冠、藤井聡太竜王(王位・叡王・棋聖=19)が渡辺明王将(名人・棋王=37)に挑戦する、第71期ALSOK杯王将戦7番勝負第2局が23日、大阪府高槻市の温泉旅館「山水館」で再開した。今シリーズは将棋界にある8つのタイトルのうち、7つを占める「4冠×3冠」の頂上決戦。藤井が初の王将奪取、史上最年少5冠に向け、連勝するか。4連覇を狙う渡辺が巻き返し、タイに追いつくか。注目の大一番は2日目を迎えた。

藤井は前日と同じ和装姿で午前8時43分に入室。その後、渡辺が登場した。両対局者は記録係が読み上げる前日の手順を盤上に再現した。立会人の谷川浩司九段(59)が後手の藤井の58手目の封じ手を開け、読み上げた。封じ手は「後手3五銀」。午前9時すぎ、2日目の戦いが始まった。勝負どころを迎え、いきなり激しい攻め合いになることも考えられる。

持ち時間各8時間のうち消費時間は藤井が4時間26分、渡辺が3時間18分。昼食休憩を挟み、夜までに決着する見込み。