将棋の史上最年少4冠、藤井聡太竜王(王位・叡王・棋聖=19)が渡辺明王将(名人・棋王=37)に挑戦する、第71期ALSOK杯王将戦7番勝負第2局が23日、大阪府高槻市の温泉旅館「山水館」で再開した。

戦型は角換わり。午前10時を回り、両者の控室にはおやつが用意された。藤井は「はにたん最中」と「オレンジジュース」を注文した。はにたんは高槻市公認のマスコットキャラクター。同市の今城塚古墳から出土したはにわをイメージして市職員が考案したゆるキャラだ。「はにたん最中」は地元の創作和菓子店「薩喜庵」が提供。皮はサクサク、あんこは高槻名産の糸寒天を使用した自家製の“和スイーツ”だ。

藤井が対局中に選んだおやつのスイーツが話題になり、全国区になったケースも多い。柴犬を模したカップケーキ「コロコロしばちゃん」、ひよこをイメージした「ぴよりんアイス」…。10月の竜王戦第2局で食べた京都の「いと達」の銘菓「くま最中」の話題が沸騰。対局翌日には開店前から行列ができ、500個が約4時間で完売した。

高槻市観光協会などと地元のおやつを選定をした高槻市文化スポーツ振興課の担当者は「いつもはおやつの提供をお願いするのですが、今回は『ぜひうちのおかしを』という声も相次ぎました」と“藤井効果”を実感したという。

渡辺は午前のおやつに「ゴロゴロあまおういちごのタルト」と「ホットコーヒー」を注文した。

対局は持ち時間は各8時間の2日制。夜までに決着する見込み。