立憲民主党の泉健太代表は28日、同党最高顧問の菅直人元首相が、日本維新の会を創設した橋下徹氏について「(ナチス・ドイツの)ヒトラーを思い起こす」などと自身のツイッターに投稿し、日本維新の会から謝罪撤回を求められた問題で「基本的に党として関与することは考えていない」と応じない姿勢を示した。

日本維新の会は26日、藤田文武幹事長が泉代表宛ての抗議文を提出し、「非常に不適切であるという認識。1所属議員ではなく、最高顧問。党として何らかのコメントなり、スタンスなりを表明するのが筋」などとして、月内を期限に謝罪撤回を求めた。

泉氏は「菅さんについては、ご本人が私の一存でやっていることなんだと言うことを表明をされていて。もし抗議があるならば、自分の所に来るべきだと、おっしゃっている。まだ菅さんの方には何も届いていないということも、どういう意図なのかと感じる」と、疑問を呈した。

議員会館内にある菅氏の事務所と、日本維新の会・馬場伸幸共同代表の事務所は隣同士。菅氏は27日までに日刊スポーツの取材に対し、「横にいるのに何も言って来ないのは、おかしい」と批判し、この日もツイートを更新し、「今回の維新の脅しは私には通用しない」などと反発している。