日本将棋連盟は16日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」、大阪市の関西将棋会館に次ぐ公式対局拠点として名古屋対局場（仮称）を開設すると発表した。愛知県瀬戸市出身の史上最年少5冠、藤井聡太竜王（王位・叡王・王将・棋聖＝19）に“ホーム”が誕生する。

名古屋市中村区のミッドランドスクエアに入るトヨタ自動車の名古屋オフィス内に6月に開設し、第81期名人戦順位戦の開幕局から使用する予定。それ以降は、主に順位戦の対局拠点とし、名古屋対局場の開設により、中部・東海エリアにおける将棋の一層の普及・発展を目指し、東西両将棋界の交流促進を図るという。

日本将棋連盟の佐藤康会長は「このたび、トヨタ自動車様にご協力を賜り、名古屋対局場開設の運びとなりました。近年は藤井聡太竜王をはじめ、中部・東海エリア出身の棋士・女流棋士の活躍が目覚ましいですが、より一層の将棋文化の発展と中部・東海エリアの地域活性化に努めてまいります」とコメントした。