将棋の最年少5冠、藤井聡太竜王(王位・叡王・王将・棋聖=19)が17日、山形県天童市で3年ぶりに復活した「人間将棋」に初出演した。

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【天童「人間将棋」アラカルト】

◆始まり 1956年(昭31)。山形市長と、当時の天童町長が対局し、町長が勝ちを譲った。「人間将棋」の名称は、67年の第12回から。

◆盤 縦16・87メートル、横14・17メートル。1マスの縦は1・5メートル、横1・2メートル。

◆駒 歩は腰元役の女性18人、王将以下、飛車、角、金、銀、桂、香は武者役の男性22人が、それぞれ東軍、西軍に分かれる。

◆過去の著名ゲスト 72年のタレント萩本欽一が第1号。73年は天童つながりで、歌手の天童よしみ。74年にはアマ五段の講談師で、白いヒゲがトレードマークだった田辺一鶴(故人)が花村元司八段と対局して以降、90年まではゲストとの対局が多かった。主な出演者は、85年が演歌歌手の松原のぶえ、87年はヒット曲「夜霧のハウスマヌカン」を歌ったやや、88年は山瀬まみ。

◆男性棋士の対局 91年の羽生善治棋王対屋敷伸之棋聖(肩書は当時)から。女流棋士は、94年の中井広恵女流名人対林葉直子倉敷藤花戦が最初。

◆中止 11年は東日本大震災の影響、20・21年はコロナ禍で中止。

◆ほかの場所では? 15年に兵庫県姫路の姫路城、17年には岐阜県関ケ原町、18年には岡山県倉敷市で開催の例がある。