来店した客のわいせつな行為を手助けしたとして、警視庁保安課と渋谷署、東京湾岸署など計11所轄の共同捜査本部は9日までに、公然わいせつほう助の疑いで、東京都渋谷区道玄坂2丁目のハプニングバー「Sleeping Beauty~眠れる森の美女~」経営者の男(40)と、従業員で21~42歳の男女9人を現行犯逮捕した。

同課は公然わいせつの疑いで客の男女も現行犯逮捕したが、いずれも既に釈放されている。

同課によると、店は男女が交流できるハプニングバーとして「日本最大級」をうたっていた。2020年10月以降、5億円以上を売り上げたとみられる。

逮捕容疑は共謀して今月7日深夜、店内の不特定多数の客がマジックミラー越しに見える状態で、客の男女2人が裸でわいせつな行為をするのを手助けした疑い。経営者の男は「納得できない」と容疑を否認している。

同店のツイッターとみられる投稿などによると、ゴールデンウイーク期間中の4月29日から、毎日企画イベントを組んでいた。容疑のかかっている7日については、「アニソンDJ」が出演し、「みんなで彼シャツ着て ローション水鉄砲で」などと記されたフロアイベントの告知が残っている。

また、5月4日には「最新の流行水着など男女の水着を多数取り揃(そろ)え」、同5日は「エロたのしいアトラクション終日放置」などのタイトルとともに、「カップル企画 彼女なら彼の○○○を当ててみよう」とのうたい文句が記されている。

店は渋谷・道玄坂のラブホテル街にあり、通常時は店の入り口に「ラブホテルではありません」との看板が掲げてあり、インターホンで来店を告げると従業員が出てきて店内へと案内するシステムだったという。営業時間は午後から翌朝まで。男女やカップルでそれぞれ入会金やチャージ金額が異なり、女性単独の場合、チャージは無料との情報もある。インターネットやツイッターで集客し、セーラー服のようなコスチュームも用意されていたという。