藤井聡太叡王（竜王・王位・王将・棋聖＝19）が挑戦者の出口若武六段（27）に連勝して初防衛まであと1勝とした、将棋第7期叡王戦5番勝負第3局（主催・不二家、日本将棋連盟、特別協賛・ひふみ、SBI証券、協賛・中部電力、豊田自動織機、豊田通商）が24日午前9時から、千葉県柏市「柏の葉カンファレンスセンター」で始まった。

先手後手は事前に決まっており、先手の藤井はいつもの通り、お茶を口に含んでから先手2六歩、かど番の後手出口は後手8四歩とお互いに飛車先の歩を突いてスタートした。

開幕局は藤井が先手。先に仕掛けた出口に対して冷静に対応すると、反撃に転じて先勝した。第2局は千日手が成立し、先手と後手を入れ替えた指し直し局で、先手の藤井が鮮やかな攻めを見せて連勝している。

昨年8月の第62期王位戦7番勝負第5局で豊島将之九段（31）を下して以来、藤井はタイトル戦12連勝。今局に勝てば、羽生善治九段（51）が1995年（平7）11月の第8期竜王戦7番勝負第4局から、96年5月の第54期名人戦第3局まで勝ち続けた記録に肩を並べ、2位タイ（トップは、故大山康晴十五世名人が61年12月の九段戦から、第11期王将戦、第21期名人戦、第3期王位戦と経由し、62年10月の第1期十段戦第1局まで勝ち続けた17連勝）となる。

持ち時間は各4時間。正午から1時間の昼食休憩がある。午前10時と午後3時には主催の不二家からおやつが提供される。