2月に89歳で亡くなった元東京都知事で作家の石原慎太郎さんのお別れ会が9日、都内のホテルで開かれた。

式典に先立ち、石原さんの長男で元自民党幹事長の伸晃氏ら4兄弟が取材に応じた。伸晃氏は「縁があった皆さまの努力でお別れの会ができたこと、心から感謝申し上げます」と頭を下げた。次男の良純氏は「石原慎太郎は、皆さんの夢を託されて生きた人間。父が亡くなって、応援してくださった皆さんにお別れする時間をちゃんと作らないといけない」と話した。その上で「参列される1人1人の皆さんが、石原慎太郎とともに同じ時代を戦ったという思いを抱いて『お疲れさま』と言っていただいて。短い時間ですが楽しんでいただければ幸いです」と呼び掛けた。

案内状の送付などの事務作業を行ったという三男の宏高氏は「兄弟力を合わせてできたと思う。次男の良純が言っているように、来られた方々がただただ楽しんで父を見送ってもらえればと思います」。画家で四男の延啓氏は会場の装飾に携わったといい「政治家・石原慎太郎以外の作家、人間としての石原慎太郎を少しでも見ていただきたい」と話した。