吉川赳衆院議員が18歳の女子学生に飲酒させたと週刊誌で報じられ、自民党を離党(10日)した問題を巡って14日も、与野党から批判の声が止まらない。

この日、吉川氏は会派離脱を正式に届け出たが、公明党の佐藤茂樹国対委員長は「比例代表の枠で当選している。議席を自民党に返すのが筋だ」と、議員辞職を求めた。吉川氏は、これまで会見などを行っておらず、自民党の茂木敏充幹事長は国会内で公明の石井啓一幹事長と会談で「大変ご迷惑をおかけし、申し訳ない」と陳謝するなど、与党内の逆風が高まっている。

立憲民主党の西村智奈美幹事長は吉川氏が岸田文雄首相が率いる岸田派に所属していたことを念頭に「岸田総理は離党しても説明責任は果たすべきだと他人ごとのように評論している。総理自身も問われる問題である」と批判。国民民主党の玉木雄一郎代表も「大迷惑な話。政治全体の不信感の源になってしまう」と厳しく指摘した。