アイドルグループ「おニャン子クラブ」元メンバーでタレントの生稲晃子氏(54)が20日、自民党公認で東京選挙区(改選数6)から立候補予定の参院選(22日公示、7月10日投開票)に向け、東京・新宿駅西口の地下広場で演説を行った。自身のガン闘病経験について語り、「病気を抱えながら働いていく人を支援したい」と話した。

生稲氏は42歳で乳がんが発覚した。「5歳の子どもがハタチになるまで死ぬわけにはいかない。再発は怖いし、治療と子育ての両立も大変だけど、キャリアを失うことを恐れて、会社に隠す必要もない」と、働きやすい国にすることを訴えた。

ガン克服後の2016年(平28)には、「働き方改革実現会議」のメンバーに選ばれた。「治療と仕事、それをうまく両立させるコーディネーターを加えたトライアングル型支援を提案し、実現させた」と、実績もアピールした。心理カウンセラーでもあることから、「幸せに生きていくためには、心も体も健康でなければいけません。もっと多くの人に、(支援があることを)知ってもらいたい。それが私の使命だと思って、今回チャレンジすることにした」と力説した。

最後には、集まった人たちとのツーショット撮影に応じていた。

同選挙区は自民党の朝日健太郎氏、公明党の竹谷とし子氏、立憲民主党の蓮舫氏、共産党の山添拓氏の現職に加えて、日本維新の会の海老沢由紀氏、れいわ新選組の山本太郎代表、ファーストの会の荒木千陽代表、無所属と乙武洋匡氏らが出馬を予定しており、激戦が予想される。

現時点で、「新人ですし、手応えは分かりません。精いっぱい頑張ります」と笑顔で答えていた。