将棋の最年少5冠、藤井聡太王位(竜王・叡王・王将・棋聖=19)が豊島将之九段(32)の挑戦を受ける、「お~いお茶杯第63期王位戦7番勝負第1局」が28日、愛知県犬山市「ホテルインディゴ犬山有楽苑」で28日に始まり、午後6時すぎ、先手の豊島が79手目を封じて1日目を終えた。藤井は王位3連覇を目指す。豊島は59期以来のタイトル奪還を狙う。

昨年と同カードとなった一戦。戦型は角換わり。豊島の研究の深さからか、序盤からハイペースで進んだ。豊島が時間を使わずに、積極的に攻め、藤井が受けに回る局面が続いた。消費時間は豊島が2時間7分、藤井が5時間4分。形勢はほぼ互角だ。

王位戦は北は北海道から南は佐賀と全国を転戦し、1局を2日かけて戦う持ち時間各8時間の7番勝負。先に4勝を挙げた方がタイトルを獲得する。2日目は29日午前9時に再開するが、イッキに終盤となり、激しい攻め合いになることも考えられる。【松浦隆司】