自民党の安倍晋三元首相が8日午後、奈良県橿原市内の病院で死去した。67歳だった。

米国のジョー・バイデン大統領(79)は、バラク・オバマ元大統領政権下に副大統領として接した、安倍氏の死に「友人で日本の元首相だった安倍晋三さんが、選挙期間中に凶弾に倒れたというニュースを知り、本当にあぜんとし、怒り、深い悲しみを覚えています」とコメントを発表した。

その上で、バイデン大統領は「彼を知る、全ての日本人にとっての悲劇。私は副大統領として東京を訪れ、またワシントンで出迎えることで、安倍さんの近くで仕事する特別な機会に恵まれました。彼は日米両国民にとって、同盟と友好におけるチャンピオンでした」と安倍氏を評した。

さらに「彼は長い首相在任期間、自由で開かれたインド太平洋地域に関する彼のビジョンがあり、それは今後も続くものでしょう。彼は日本国民のために人生を深くささげました。彼は銃撃された瞬間でさえ、民主主義のために働いていたのです」と安倍氏の功績をたたえた。

その上で「まだ多くの不明な点があるでしょうが、我々は暴力に屈服するわけにはいかないし、銃による暴力、脅威は取り去られなければならない。米国は悲しみの瞬間にいる日本とともに立ちます。私は彼の家族にお悔やみを申し上げます」と哀悼の意を表した。