共産党の志位和夫委員長は9日、東京・新宿での最後の演説会で、安倍元首相が凶弾に倒れたことについて、「民主主義を破壊する蛮行だ」と述べた。

そのうえで、「心からお悔やみを申し上げます。限りなく寂しい。政治的立場は異なりますが、同い年で当選も同期。テロが跋扈(ばっこ)する世の中にしてはいけない」と続けた。同じ1954年(昭29)生まれ。国会の党首討論や、テレビの政治討論番組で幾度となく論戦を繰り広げてきた。

今月15日で結党100周年を迎える。この間ずっと反戦平和、国民主権を掲げて活動してきた。「言論を暴力で封殺する、あらゆるテロ行為を許さない社会をつくるために力をつくす」という姿勢を改めて明確にした。

同時に今回の選挙では、「外交で平和を」「消費税を5%に減らし、最低賃金を1500円に上げる」「未来への希望」を訴えてきた。「目標の5議席、どうしても確保したい」と、集まった有権者に支持を訴えていた。

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