東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が国政進出のために設立した「ファーストの会」代表の荒木千陽氏は10日、東京選挙区(改選数6)で落選した。小池氏は連日、荒木氏の応援に入ったが、21年7月都議選で巻き起こした「小池マジック」の再来とはならなかった。

荒木氏は、演説では「知名度ばかりのこの選挙、東京の選挙区から変えさせていただきたい」と訴えてきた。小池氏の「相棒」「妹」として、都議や秘書の経験をアピールするも、元アイドル、元スポーツ選手がいる激戦区を勝ち抜くことができなかった。

荒木氏は小池氏のほか、推薦を受けた国民民主党と、合同の演説会を開くなど共闘をアピールし続けてきた。

ファーストの会は21年の衆院選で、都内の小選挙区を中心に候補者の擁立しようとしたが、戦後最短の日程で公示日が決まったことを受け、断念していた。衆院議員任期の25年まで解散がなければ、衆院選、参院選は行われない。小池氏が国政進出をうかがう機会は遠のいていった。

 

【関連記事】参院選ライブ速報