神奈川選挙区(改選数4と非改選の欠員1)は自民党現職の三原じゅん子氏が3選を果たした。

 

前回2016年に100万票以上を獲得してトップ当選した際は自民党公認は三原氏の単独だったが、今回は浅尾慶一郎元衆院議員も公認となった。自民党の公認2人は98年以来、24年ぶりとなるが、前回は共倒れに終わっている。それだけに4月に県連会長となった小泉進次郎前環境相も「自民2人、与党公明の1人も当選させなくてはならない」と目標達成のために奔走した。

ダブル当選には組織票の分配も避けられないが、浅尾氏と自民党の関係は複雑だ。98年の自民共倒れとなった際に当時民主党でトップ当選したのが浅尾氏で、09年衆院選はみんなの党から出馬して3選。17年に自民党入りしたが同年と、昨年の衆院選は公認が得られず、無所属で落選した。県連幹部は「天敵だった。しこりは取れていない」と明言するほどだ。

三原氏は「自民党唯一の現職の議員として何としても、この議席を守り抜く」と浅尾氏への対抗意識を隠さない。組織票が減るという逆風の中で三原氏は同じ無派閥の菅義偉前首相から全面支援を受けた。公示前には菅氏と小泉氏のそろい踏み応援や、菅氏が1日に街頭演説を3カ所もはしごするなどフル回転で選挙戦を優位に進めた。

 

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