参院選長野選挙区(改選1)に自民党公認で出馬した松山三四六氏(52)が落選した。「日本のど真ん中、信州からつむじ風を起こす」と地域創生を掲げ、ローカルタレントとしての知名度にかけたが、立民現職の杉尾秀哉氏(64)に及ばなかった。選挙戦終盤になって週刊誌で相次いでスキャンダルが報じられた。事実関係は認めたものの、期間中に説明はなかった。安倍晋三元首相の銃撃事件の後には、事務所に脅迫電話がかかり、警察にも届け出た。

長野市内のホテルで改めて説明会見に応じた松山氏は、「人として不誠実だった。悩んだ末に選挙戦を優先させたが、期間中に説明すべきだった。初めて経験する過酷な選挙戦で正常な判断ができなかった」と話した。特に「10年前に20代の女性と不倫、妊娠させ、人工妊娠中絶同意書に偽名で署名した」と週刊文春が報じた件では、「立候補要請を受けた時には忘れていた。この問題を覚えていれば出なかった」とした。

会見の最後には、「過去を消す消しゴムはありません。これを背負って、今後精進していきます。すべて私の責任です。申し訳ございませんでした」と、頭を下げていた。

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