社民党の福島瑞穂党首(66)が10日夜、都内で会見を開き「社民党、何とか残ってくれ。頑張って欲しいと言われた。でも社民党、この時間は、まだ良い結果が出ておりません。しっかり見守って、良い結果が出るようにと思っています」と現状について語った。

社民党は現在、所属国会議員は2人で、公職選挙法が定める<1>所属国会議員が5人以上<2>直近の衆院選、参院選のいずれかで得票率が2%以上、という政党要件を満たすには、4人を当選させるか、2%以上の得票率を確保しなければならない。

今回の参院選では、改選を迎えたら比例代表8人、選挙区で4人を擁立したが、13年以降、参院選では当選が1人という状況が続く。21年の衆院選比例代表での得票率も1・77%にとどまり、2%確保が絶対目標だ。

福島党首は選挙戦の中で、非正規雇用、物価高、医療や選択的夫婦別姓、同性婚、人権や、女性に関する暴力など、生活の困窮や人権に関する要望を多数、受けたと言及。その上で「憲法9条を守ってくれ、社民党、頑張ってくれという声がある。若い世代や女性たち…10、20代と思われる人たちが、ものすごく声をかけてくれた。今までと手応えが違う」と口にした。その上で「若い世代、女性に主張が広がったと思った。何としても政党要件を確保することを願っております。当選者が出るようにと願っております」と力を込めた。

自民党の単独過半数、改憲勢力の3分の2の議席維持が確実な情勢への受け止めを聞かれると「何としても社民党が勝ちたいのは、そこの部分。憲法9条を持ち続け平和憲法を守る…改憲に向かって突き進まないように、国民の皆さんと力を合わせ、国会の中に影響力を与えるよう頑張りたい」と訴えた。

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