岸田文雄首相は10日夜、参院選の開票状況を踏まえてNHK番組に出演し「自民党、与党にありがたい票が示されている」と、手応えを示した。その上で「選挙中は厳しい声も聞いてきた。我々に対する、叱咤(しった)激励と受け止め、大きな責任を感じて政治を進めていきたい」と述べた。

選挙後に岸田首相が踏み切るとみられる内閣改造や、自民党役員人事への考えを問われると「選挙結果を受けた上で、今後の政治日程について考えていきたい。その上で人事のタイミングを考えていく」と話した。閣僚の入れ替えの規模、幹事長など主要ポストなどで人事に踏み切るのか、岸田首相の判断は大きな関心を集めている。

一方、死去した安倍晋三元首相の悲願でもあった憲法改正に関し、国会発議に向けた動きについて問われると「国会で憲法の議論をさらに深め、具体的な案をまとめる。この努力に集中したい」と語った。