8日に奈良市内での参院選の街頭演説中に銃撃されて67歳で亡くなった、安倍晋三元首相の家族葬の通夜が11日、東京・港区の増上寺で営まれた。

通夜が終わり、要人をはじめとした弔問客がが引き揚げた後の、増上寺の門の前には、門の向こう側に見える会場に手を合わせたり、一礼する一般の通行者が相次いだ。一般向けの献花が午後7時半に受け付けを終了したため、間に合わずに涙をのむ人も少なくなかったが、献花できなかったであろう花束を手に、深々と一礼する人もいた。

足を止め、一礼したり手を合わせる人の波は、午後10時を回る頃になっても、途切れなかった。