岸信夫防衛相(63)が13日までにインスタグラムを更新し、8日午前に奈良市内での参院選の街頭演説中に銃撃され、67歳で亡くなった、実兄の安倍晋三元首相を悼んだ。

「2022.07.08 兄を失いました。同時に日本にとってかけがえのないリーダーを失いました。テロによる民主主義への冒涜、暴力による言論封殺が行われてしまいました」

岸氏は、安倍氏との笑顔の2ショット写真をアップし

「兄は日本を愛し、この国を守る為、政治に命を賭けてきました。遺された者達は皆分かっています。お疲れ様でした。ありがとう。今はただ安らかに。#安倍晋三 #岸信夫」

と兄への思いをつづった。

岸氏は今年4月2日にも、前日1日に自身の誕生日を安倍氏と祝ったと報告。バースデーケーキを前に、笑顔の2ショット写真をアップし

「今日ではありませんが。誕生日祝いを兄弟で。

久しぶりにゆっくりと」

と兄弟水入らずで交流した様子を明かしていた。

岸氏は8日に安倍氏が銃撃を受けた直後の会見で「特に参院選のさなかにこのような暴力はあってはならないことで、断固非難いたします。ぜひとも回復されるよう祈っております」と語った。

銃撃の一報は、大臣室で会議を終えた時に入ったといい、犯人が元海上自衛隊員ということについては、「そのような報道があるのは承知をしております。その件については警察の捜査に協力しているので、これ以上のことは差し控えたい。犯人のバックグラウンドがどうであっても、許されるものではありません」と語っていた。

また、安倍氏の死去後、防衛省で記者団に対し「本当に無念だ。兄は命を懸けて政治をしてきた。悔しくてたまらない」と述べていた。